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七人の遺体が見つかったのは、桜や紅葉の名所として知られる県立美の山公園へ向かう林道沿いの駐車場。宿泊施設「いこいの村美の山」から直線で約百メートル入ったところだ。十二日午前六時半ごろ、出勤した男性従業員(55)は、施設から先の林道が通行止めになっているのに気付いた。「自殺と聞いて『またか』と思った」と話す。
十一日夜には、職員と利用客計二十七人が施設に泊まっていたが、建物から駐車場は木の陰になっていて見通せず、異変に気付いた人はいなかったという。
従業員は「施設のオープンから二十四年。周辺で二、三回自殺があったと聞いたことがあるが、まさかいっぺんに七人とは…。観光客への影響が出てくるかもしれない。自殺の名所にならないといいが」と、紅葉シーズンを前に暗い表情。
同公園の管理を担当している男性臨時職員(60)は「去年の夏には熊谷で起きた四人殺傷事件で瀕死(ひんし)の重傷を負った女性が公園で発見された。こう事件が続いては、町民にとって迷惑な話。皆野町と美の山公園のイメージダウンが心配だ」とため息をつく。
地元の森林組合員男性(69)は「ドライブ中のカップルは多いし、最近はキノコ狩りの車がよく止まっているから、見慣れない車があっても気にならない」と話す。「何で若くして死んじまうんだ。止める方法はなかったのか」と険しい表情で話した。
一方、秩父署によると、現場発見時、七人が乗っていたレンタカーの車外には、市販の睡眠薬の空袋が十袋ほど捨てられていた。錠剤が車内に散乱していたという。アルコール飲料の空き缶も車内に落ちていた。
睡眠薬は、残されていたレシートから、十日午後に周辺のドラッグストアで購入したとみられるという。
自殺した一人とみられる男性からメールを受けた札幌市内の男性から同署に通報があったのは、十一日午後五時四十八分。先月二十八日に付近で男女四人が心中した事件があったばかりだったため、同署は二十人態勢で捜索していた。メールには「皆野町付近。県道37号沿いのハイキングコースの奥約十五分の登山道内で車内に七人いる。練炭自殺した」と書かれていたという。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20041013/lcl_____stm_____000.shtml