悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
【チケット接待】
敏腕営業マン時代、多くの接待を成功させた経営コンサルタント、柚木伸広氏が得意としたのは“間接接待”と呼ばれる方法だ。
「接待相手が好きな野球やサッカーチームのチケットを家族分プレゼントするんです。飲みの接待に比べて安価で先方の家族にも喜ばれます」
先方の趣味、ひいきの球団などを聞き出すために、普段から得意先の職場のOLなどと仲良くしておくことも重要だ。「何でボクがこのチームが好きなのを知ってるの?」と本人を驚かせるとポイントが高いそうだ。
「チケットは相手に直接渡さず、いない時間に訪れて机の上に置いておきます。後日会っても自分からその話はしない。恩着せがましい態度を取らないことで印象はさらにアップします」
【奥さん攻撃】
「あの星野仙一氏が監督時代に選手の奥さんの誕生日をチェックして花束などを届けさせたことは有名。奥さんへのプレゼント攻勢は営業マンの接待術でも大きな効果が望めます」(柚木氏)
【フットサル接待】
「フットサル好きの取引先のために同僚とチームを結成し、大会に出場。その取引先の人はハッキリいって下手でしたが、みんなでパスを出して強引に得点王に。結果、大会参加料の3000円だけで大事な商談をまとめられました」(28歳・商社マン)
【ナイター競馬接待】
「接待には夕方から始まる大井競馬のトゥインクルレースをよく利用します。場内で買うお酒やつまみは居酒屋程度と安いし、馬券代もみんな自腹だから1万円もかかりません。ただし、馬券が当たったときはその金を全部使ってもてなしますけどね」(34歳・出版社勤務)
【ナンパ接待】
「以前から『ナンパしたい』と話していた40代の取引先のために新宿でナンパをするはめに。何度目かのアタックで相手好みの派手な感じの女性2人組を誘うことに成功したんです。でも、本当は同僚OLを使った仕込み(笑)。それを知らない取引先は『俺も捨てたもんじゃない』とご満悦で、5000万円の大口契約が取れました」(29・旅行代理店)
接待に使うのはお金ではなくアタマ。誰でもアイデアひとつで接待の達人になれるのだ。
【デパ地下接待】
接待の得意先が外国人というケースも増えてきた。高級料亭ばかりでは、とても財布がもたない。
「最近の人気は、デパ地下。日本各地の食べ物が集まっているうえ、試食もできる。和食は世界的ブームだし、一度にいろんな料理がタダで味わえて便利。おみやげを買うにもちょうどいい」(40歳・自動車メーカー)
【銭湯接待】
銭湯に連れて行き、ハダカの付き合いができればシメたものだ。
「東京なら浅草周辺にレトロ建築の銭湯がいくつか残っています。壁には外国人の好きな富士山の絵もある。フランクな間柄なら向こうも喜んでくれます」(53歳・精密機器メーカー)
外国人相手の場合、他には柔道や剣道教室の体験入門や、書道講座、お寺で座禅体験などの接待術を使うベテランもいた。
相手が何を喜ぶか−が知恵と工夫で、厳しい商談を乗り切るキーワードだ。
年 支出額(億円) 前年比(%)
92年 62,078
93年 59,451 −4.2%
94年 54,087 −9.0%
95年 53,254 −1.5%
96年 54,094 1.6%
97年 53,099 −1.8%
98年 50,639 −4.6%
99年 43,918 −13.3%
00年 43,908 0.0%
01年 39,135 −10.9%
02年 37,426 −4.4%
国税庁『税務統計から見た法人企業の実態』より
ZAKZAK 2004/10/09