2004年10月09日(土) 14時42分

住基カード３万枚回収　太宰府など　読み取り不能再発行へ（西日本新聞）

　日立製作所（東京）が全国百一の自治体に納品した住民基本台帳カードに情報を読みとれないなどの不具合があり、発行した約三万枚のカードの回収、再発行手続きをしていることが九日、分かった。

　九州で同社製の住基カードを扱っているのは六市町で、福岡県内で対象になるのは太宰府、久留米、豊前の三市で発行した計約四百三十枚。各自治体は「情報漏れなどの心配はない」などと市民向けに通知文書を郵送するなど対応に追われている。

　同社によると、住基カードのアンテナとＩＣチップに接合不良があり、カード内の情報を読みとることができず、カードを利用できなくなるケースがあることが分かったという。

　同社は「個人情報が漏れる心配はない」と説明している。

　太宰府市は同社からの連絡を受け、同市内で住基カードを発行した百二十四人の市民に対し、六日付市長名で「住民基本台帳カード再交付申請のお願い」の文書を郵送。今月十八日から十一月三十日までの間に発行済みの住基カードを回収し、再発行するとしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041009-00000075-nnp-kyu