2004年10月08日(金) 00時00分

県、独自に全頭検査／ＢＳＥで継続方針表明（朝日新聞・）

　ＢＳＥ（牛海綿状脳症）の全頭検査見直しを国が進めている問題で、佐藤栄佐久知事は７日、県として独自に全頭検査を継続していく方針を明らかにした。すでに岩手県や兵庫県など各地の都道府県が、独自に全頭検査を継続していくことを表明している。

　国は２０カ月以下の若い牛について、これまで感染牛が見つかっていないことなどを理由に検査対象から除く方針を打ち出している。これに対して佐藤知事は、全頭検査によって消費者や生産者の信頼を得てきた経緯があると指摘し、「今後も継続していくことが望ましい」とした。県議会で佐藤金正議員（自民）の一般質問に答えた。
　
　県内では昨年度、４６６７頭の牛にＢＳＥの１次スクリーニング検査を実施。このうち２０カ月以下の牛は７７頭（約１．７％）だった。検査は全額国庫補助でほとんどを郡山市が実施しており、人件費などを除いた総事業費は約１２４０万円。独自に全頭検査を続けると、このうち７７頭分の約２０万円を県などが負担することになる。（10/8）

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6319