2004年10月08日(金) 00時00分
産廃野積みの土地購入(朝日新聞・)
産業廃棄物が野積みされて問題となった池田町内の民有地を、町が産廃の撤去を条件に約5800万円で買い取っていたことが明らかになった。町の購入が決まって産廃はいったん撤去されたが、その後、混乱が生じて一部が再び戻される異常な事態に陥っている。
問題の土地は、池田町片山の山すそにある約2500平方メートル。瑞穂市の建物解体業者が所有していた。02年ごろから解体業者が、コンクリート片やタイル片、割れた瓦などの産業廃棄物を持ち込み、約2900立方メートルが野ざらしになった。県は業者に分別して処理するよう指導。業者は「処理費がかかる」として、町に土地の買い取りを求めていたという。
最終的に町は「リサイクルのための分別場に利用する」として土地の買い取りを決定。約5800万円の購入費を盛り込んだ一般会計補正予算案を6月定例町議会に提出した。
議会では、業者の「捨て得」を助長しかねない税金投入に「同じような事例があった場合、同じ対応をするのか」と反対の声もあったが、賛成多数で可決した。
町の購入が決まった後に、解体業者は約束通り産廃を撤去。ところがこの産廃を「残土」として引き受けた別の建設業者が実は産廃だと知り、このほど、問題の土地に一部を再び運び込む事態となった。
池田町では「責任の所在を調べた上で今後の対応を考えたい」としている。
(10/8)
http://mytown.asahi.com/gifu/news02.asp?kiji=3733
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