2004年10月08日(金) 18時59分

芋焼酎「森伊蔵」偽物ネット販売、今度は実刑判決（読売新聞）

　人気の芋焼酎「森伊蔵」の偽物がインターネットで販売された事件で、詐欺や商標法違反などの罪に問われた大阪府八尾市、飲食店経営丸野義徳被告（４８）の判決公判が８日、大阪地裁であった。

　上垣猛裁判官は「極めて巧妙で悪質な犯行。贈答に使った被害者が信用を失ったのではないかと不安に思うなど、金銭にとどまらない被害も生じており、刑事責任は相当重い」として懲役２年６月（求刑・懲役３年６月）の実刑判決を言い渡した。返品されるなどした偽の森伊蔵２４本も没収する。

　判決によると、丸野被告は別の芋焼酎が入った１升瓶に、偽造した森伊蔵のラベルを張り付け、インターネットオークションに出品。昨年１１月から今年５月にかけ、落札した６４人から１６１本の代金計約３９５万円をだまし取った。

　森伊蔵は１本２５００円で販売されているが、生産量が少なく、入手が難しいため、インターネットオークションでは２万５０００円前後で取引されている。

　同様に起訴された福岡県筑紫野市、飲食店経営蕨野彰被告（４５）は、同地裁で今月１日、懲役２年８月、執行猶予４年の判決を受けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000411-yom-soci