2004年10月07日(木) 17時16分

４施設「天然温泉」に水　成分表示など調査、正確な情報提供を要請−−県　／香川（毎日新聞）

　県と高松市は、県内の温泉利用施設の温泉成分表示状況などの調査結果を発表した。温泉を全く使用せずに入浴剤や水道水などを使用した悪質な偽装表示はなかったが、４施設で「天然温泉」と表示しながら、水を加えるなど情報提供が不十分な事例もあった。県は表示不足の施設に対し、利用者に対して正確に情報提供するように要請している。
　全国各地で温泉に入浴剤や水道水を使用するなど偽装表示が相次いだのを受け、県と高松市が県内１１９カ所の温泉利用施設に対して、自主点検を要請。休廃止の３施設を除く全１１６施設が９月に調べた。
　県によると、湯量不足を補うなどの理由で水も使用していた１２施設のうち、１１施設で使用の事実を利用者に表示していなかった。水の使用割合は１、２割程度という。さらに１１施設のうち４施設は、「天然温泉」と表示しているにもかかわらず水を加えていた。
　このほか、温泉成分を正確に表示していなかったのは４施設。温泉と温泉以外の浴槽が混在しているのに、利用者に正確な表示がなかったのは６施設。
　温泉を使用せず、水道水や井戸水のみを使用している施設はなかった。源泉に入浴剤を添加していた施設は４カ所あったが、いずれも使用の事実を利用者に表示していた。【井沢真】

１０月７日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041007-00000265-mailo-l37