2004年10月07日(木) 16時40分
オレオレ詐欺 被害の未然防止策 バスにポスター、ATMはステッカー /福井(毎日新聞)
◇知能犯罪、架空請求
◇県警など
福井県内で、オレオレ詐欺や架空請求など市民に身近な「知能犯罪」が急増していることから、県警生活安全企画課は関係機関と協力して被害の未然防止策に乗り出した。県警は「オレオレ詐欺は知られているが、いざ自分が直面するとだまされる。気をつけて」と話している。
5日からは県バス協会加盟の京福バス、福井鉄道、大和交通が走らせる乗り合いバス255台に、注意を喚起するポスターを順次掲示。年末まで掲示し、老若男女問わず広がる被害に、「『おれおれ詐欺』多発警報発令中!」などと警告する。
一方、現金を知能犯に振り込む銀行や郵便局などの金融機関は、被害防止の“最後の砦(とりで)”。県内の全金融機関が管理するATM(現金自動受払機)設置コーナー約920カ所には、先月から防犯用ステッカーとシールが張られた。県警の三屋俊一・犯罪抑止対策室長は「ATMは無人。これを見て自分で気づいて」呼びかける。
県警のまとめでは、今年9月末までに発生した知能犯罪の被害は104件。被害総額は約1億4000万円に上り、昨年1年間の総額の3倍以上となっている。【田辺一城】
10月7日朝刊
(毎日新聞) - 10月7日16時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041007-00000253-mailo-l18