2004年10月07日(木) 13時14分
消えないわ!…頼りにならない輸入スプレー消火器(読売新聞)
天ぷら油火災などの初期消火に有効とされるスプレー式簡易消火器のうち、適切に使用しても火を消すことができない商品のあることが、国民生活センターの調べで分かった。
この商品は、ファイヤーフェイド、コールドファイヤー(韓国製)、ファイヤーストッパー(台湾製)、ファイヤーファーストエイド(アメリカ製)の4銘柄。
いずれもてんぷら油火災に有効と表示されているが、同センターが今年5—8月、性能を試すテストを実施したところ、4銘柄とも火を消すことができなかった。テストは、銘柄ごとに計4回行ったが、いずれも同じ結果だった。国産のスプレー式簡易消火器7銘柄についても同じテストを行ったが、適切に消火された。
同センター商品テスト部は「国産と同じ薬剤を使っているようだが、内容量が少ないなどの問題も考えられる。危険な商品で、消火器として好ましくない」と、関係省庁や業界に販売の再検討などを要望した。
スプレー式簡易消火器は、てんぷら油やストーブ火災の初期段階の消火に有効とされ、防虫スプレーなどと同様に簡単に操作できる商品。ホームセンターや通信販売などで1000—5000円程度で販売されている。
スプレー式簡易消火器の鑑定試験を行っている日本消防検定協会は、基準を満たした製品に鑑定マークを表示している。鑑定試験に合格した商品は、昨年度276万本販売された。ただし鑑定試験を受けるかどうかはメーカー側の任意となっているため、基準外品も多く出回っているという。
(読売新聞) - 10月7日13時14分更新
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