2004年10月06日(水) 16時50分

台風２１号　県警「悪徳商法に注意を」−−災害に乗じ、不必要な契約　／三重（毎日新聞）

　宮川村で４日、「浄化槽のポンプを換える」と言って高齢者宅を訪れ、３万円を徴収、そのまま行方をくらます“事件”が発生した。県警や同村は、災害に乗じた悪質な商法の疑いもあるとみて調べるとともに、今後も同様の事案が起こる可能性もあるため、注意を呼び掛けている。
　大台署の調べでは、同日午後１時半ごろ、同村唐櫃の住民から「不審な男女２人組が浄化槽のポンプを換えると言って回ってきた」と、同署に通報があった。署員が付近を巡回したところ、同地区の高齢者１人が同じ男女とみられる２人組に３万円を支払っていたことが分かった。２人は「領収書を切る」と言って車に戻り、そのままいなくなったという。ポンプは実際に取り換えられていた。同村環境課は、「村としては一切そのような交換はしていない」と話している。
　県消費生活室は５日、床下換気扇の取り付けや屋根の補修工事など、点検を装った訪問販売に注意するよう呼び掛けを始めた。同室は「公的機関を装って訪問するケースもあり、業者の身分や目的を確認し、その場で契約しないで信頼できる人に相談してほしい」と話している。【鈴木顕、田中功一】

１０月６日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041006-00000036-mailo-l24