2004年10月06日(水) 16時47分
地域の犯罪情報、ネットで 防犯効果に期待−−富士市、HPにコーナー開設 /静岡(毎日新聞)
◇空き巣、車上狙い、強制わいせつ…
富士市は、ホームページ(HP)の中に地域の犯罪発生状況などを知らせるコーナー「地域防犯情報」を開設した。「近所でどのような犯罪が起きているか分からないと不安」という市民の要望に応え、今年度から市に派遣されている現職警察官が、富士署に寄せられた被害届を元に、地区別に空き巣や車上狙いなどの発生状況を掲載している。おれおれ詐欺の手口や空き巣撃退法なども紹介されており、担当者は「犯罪情報を知ることで、防犯効果が高まるはず」と話している。【大楽眞衣子】
同コーナーを作成したのは市地域安全課の永田一吉主査(39)。昨年度まで富士署生活安全課に勤務していた。同市は、今年度から新たに「地域安全課」を設けて現職警察官1人を配置し、永田主査が第1号になった。
同コーナーは五つのアイテムからなり、事件発生状況などのほか、県内で相次いでいるおれおれ詐欺、架空請求詐欺などの情報も詳しく掲載されている。
「事件等発生情報コーナー」では、最近発生した空き巣や車上狙い、強制わいせつなどの事件がいつ、どこで何件発生したかを掲載しており今後、発生情報は1カ月以内に更新していくという。
市職員として勤務するようになった永田さんは約15年間の警察官としての知識と経験を生かし、4月から10カ所以上の公民館などに出かけ、防犯の出前講座を開いている。「市職員として市民の声を直接聞くようになり、防犯の重要性を再確認した。HPと出前講座で市民の力になりたい」と話している。
同コーナーは、富士市のHP(http://www.city.fuji.shizuoka.jp/)から、「地域防犯情報」を選択する。
10月6日朝刊
(毎日新聞) - 10月6日16時47分更新
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