2004年10月05日(火) 22時19分
<個人情報>ネット上で販売の28歳女逮捕 詐欺ほう助容疑(毎日新聞)
派遣先で入手した顧客のクレジットカードの個人情報をインターネット詐欺グループに売ったとして、警視庁と成城署は5日、北九州市小倉北区霧ケ丘3、元派遣社員、立林香奈容疑者(28)を詐欺ほう助容疑で逮捕したと発表した。他人の個人情報をネット上で販売して逮捕されたのは全国で初めて。
調べでは、立林容疑者は昨年9〜10月ごろ、ネットの掲示板で知り合った無職、高田昌宏被告(37)=詐欺罪などで起訴=に、北九州市の女性会社員のクレジットカード番号、有効期限など個人情報を販売。高田被告らがネットショッピングでパソコン周辺機器(約24万円相当)を詐取するのをほう助した疑い。
立林容疑者は昨年4月以降、北九州市の「NTTドコモ九州北九州支店」と家電量販店「コジマNEW八幡店」に派遣社員として勤務。携帯電話の契約申込書から、計178人分のカード情報を書き写し、1件1万円で高田被告らにメールで送信したという。高田被告ら詐欺グループは、この情報を使って30社から総額約3800万円を詐取したとみられる。
立林容疑者は「交際していた男性に会社設立に金が必要と言われ、詐欺に使われると分かっていて売った」と供述している。
NTTドコモ九州広報室は「通信事業者として情報管理には十分留意していた。今回の事実を重く受け止め、情報管理体制を見直したい」と話している。【合田月美】
(毎日新聞) - 10月5日22時19分更新
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