悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年10月04日(月) 07時03分

ヤミ金詐欺被害が急増 低金利融資うたい保証金要求河北新報

 ヤミ金融業者が貸し付けの条件に保証金や手数料を要求し、払っても融資しない詐欺被害が仙台市などで増えている。低金利をうたうダイレクトメール(DM)を送り付けるなどして誘い込み、借り手の足元を見て不当な要求を突き付ける手口。70万円の手数料が取られ損になった人もいて、市消費生活センターは注意を呼び掛けている。

 「おまとめローンしませんか」。宮城県利府町の20代の会社員男性に6月、金融業者からのDMが届いた。複数の消費者金融から借金する多重債務に陥っていたので、一本化する好機だと、約400万円の貸し付けを電話で申し込んだ。

 業者は「融資には手数料が必要」と数万円の支払いを要求。指示通りに振り込むと、「これは融資審査の手数料。今度は融資の手数料が要る。出さないと融資がキャンセルになる」と追加払いを求められた。男性はこれにも応じ、結局、数回にわたり計38万円を入金した。
 しかし、融資は一向に受けられず、業者とも連絡が取れなくなった。手数料の回収は難しく、男性はセンターに相談し、宮城県警に被害届を出した。

 センターによると、今年4—7月に寄せられたヤミ金融の保証・手数料関連の相談は42件。ヤミ金融の相談全般の30%近くを占め、比率は前年度より約10ポイント増えた。だまし取られた保証・手数料は融資希望額の約1割で1人5000—70万円に上る。
 業者はいずれもDMや雑誌広告に「金利1.9%」などと記載し、低金利融資を強調している。

 センターは「貸し付け条件として保証金などを要求してくるのはほとんど詐欺とみてよく、借りるべきではない。借りてしまって手数料の支払いを催促されているのなら、電話の着信拒否をするなどして接触を断つべきだ」と助言している。
(河北新報) - 10月4日7時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041004-00000007-khk-toh