2004年10月04日(月) 16時10分
オレオレ詐欺やネット架空請求 41件で金銭的被害−−1〜8月、秋銀調査 /秋田(毎日新聞)
◇不正利用口座、44件確認も
オレオレ詐欺やインターネットのアダルトサイトの架空請求などについて、秋田銀行(新開卓頭取)は今年1〜8月までの被害実態をまとめた。相談があった90件のうち41件で金銭的被害があった一方、同行側は振込先と疑われる不正利用口座を44件確認。「今年の春先から被害が急増した。窓口での警戒を強める中、高齢者からATM(現金自動受払機)を使える若年層へ被害が拡大している」と警告している。
不正利用が疑われる44口座のうち、同行は強制的手段を含め41件を解約し、残り3件を現在調査している。10円や100円といった少額で開設されながら、一定期間受払いに動きのない口座を調べるなどして判明した。
このほか、窓口で開設を断ったのは12件。集団で訪れ暗証番号を一致させるなど不審な行動が見られたという。
同行は8月以降、県外支店では郵送による口座開設を受け付けないなど、同種事件の対策を強化中。同行審査部は「オレオレ詐欺は、警察官やヤクザ、職場の上司役など複数が電話口に出たりと手口が巧妙化している。被害が広く伝えられる中、パニックに陥った被害者が、こちら側の説得を聞こうとしないケースも多い」としている。【小倉祥徳】
10月4日朝刊
(毎日新聞) - 10月4日16時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041004-00000052-mailo-l05