2004年10月04日(月) 20時58分
<虚偽表示>リンゴ果汁で「さくらんぼグミ」 排除命令 (毎日新聞)
日本一のサクランボの産地・山形県内で、実際にはリンゴ果汁を使いながら、パッケージに「サトウニシキ果汁使用」などとサクランボの高級品種の虚偽表示をした菓子「さくらんぼグミ」を販売していたとして、公正取引委員会は4日、販売元の土産物販売・製造会社「タカチホ」(本社・長野市)と、製造元の「札幌グルメフーズ」(本社・札幌市)を景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。また、農林水産省もJAS法に違反したとして、タカチホに改善策の指示を出し、札幌グルメフーズに厳重注意をした。
公取委によると、両社は中国産などのリンゴ果汁を使ったグミを「山形特産 さくらんぼ 果汁100%グミ」「サトウニシキ果汁使用」と表示。判明している範囲では、03年2月から今年5月にかけて販売していたという。価格は税込み315円で、同県内のホテル・旅館、土産物店で売られていた。
さくらんぼグミは96年4月にタカチホと札幌グルメフーズが共同企画して発売。年間約2万5000箱を発売していたが、5月に自主回収した。札幌グルメフーズは「当初はサクランボ果汁を入れる予定だったが、甘さと酸味を出すためにリンゴ果汁を使った」と話しているという。【永井大介】
(毎日新聞) - 10月4日20時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041004-00000058-mai-soci