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山形県特産のサクランボ果汁100%と宣伝していた山形土産のお菓子の原材料は実は輸入リンゴだった——。公正取引委員会は4日、虚偽の商品表示をしたとして、製造元の札幌グルメフーズ(札幌市)と販売元のタカチホ(長野市)の2社に景品表示法に基づく排除命令を出した。
公取委によると、虚偽表示があった菓子は「さくらんぼグミ」。箱の表裏に「山形特産さくらんぼ果汁100%グミ」、1キロ4000円相当の高級品種「サトウニシキ果汁使用」と記載していたが、実際にはすべて輸入リンゴの濃縮果汁だった。1月までは原材料名欄だけ正しく表示していたが、パッケージ表記との違いに気づいた消費者の問い合わせを機に、この欄もサクランボ果汁と虚偽表示に改めた。香料だけはサクランボ風味だったという。
製造元は「甘みと酸味を出そうと思ってリンゴを使った」と説明したというが、「サクランボ果汁の価格が高かっただけではないか」と公取委。
すでに全品を回収したが、一箱315円と手頃な価格だったことから、県内の土産物店などに年間2万5000個を卸していたという。県は「特産品に関する土産品に違反表示があり誠に遺憾。購入した方々に申し訳ない」としている。
(10/04 20:00)