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北海道長沼町の畑作農家「西南農場」が来年から遺伝子組み換え(GM)大豆を本格的に栽培する準備を進めていることが1日、分かった。農水省によると、国内で販売用にGM大豆を育てた例は確認されていない。今回の大豆は国の認定を受けた品種で法的な問題はないが、北海道は来年にも条例を制定し、GM作物の栽培を規制する方針で、農家に対して計画の撤回を求める。
西南農場を経営する宮井能雅さん(46)は98、99年に、それぞれ米国の企業から、特定の除草剤に耐性を持つGM大豆の種子300キロを仕入れ、試験的に栽培していたが、収量が上がらず、いったん栽培をやめた。その後、品種改良が進み、今回は最大で10トンの出荷を目指すという。早ければ来年の秋以降、国内の食品メーカーなどに販売したい考え。
このGM大豆は、除草剤をまいても雑草だけが枯れ、手間が省ける利点がある。
北海道・道産食品安全室は「GM作物は消費者に完全に受け入れられているとは言えず、北海道産大豆の商品価値に悪影響を与える恐れがあり、栽培中止を求めたい」としている。宮井さんは「国がすでに安全性を認めた品種で、栽培をやめるつもりはない」と話す。
北海道は、屋外でのGM作物の栽培を原則として禁止する条例を来年の道議会に提案する予定。
(10/02 01:14)