おれおれ詐欺を防げ飯能署深谷防犯協会　ステッカーなどで注意（東京新聞）

2004年10月02日(土) 00時00分

　「振り込まないで」「注意！」。警察官や弁護士、息子、娘らを装って電話をかけ現金をだまし取るおれおれ詐欺。相次ぐ被害を水際で防ごうと飯能署がステッカー、深谷地方防犯協会はシールを作製した。万一、怪しい電話が入ったら冷静に−と呼び掛けている。　（古庄英輔、大鹿雅人）

　飯能署は、銀行や郵便局など管内の金融機関でつくる飯能地区金融機関防犯協力会と協力、「振り込まないで！！　だまされていませんか」と書いた啓発ステッカーを製作し、管内の現金自動預払機（ＡＴＭ）に張った。

　ビニール製の黄色いステッカーは縦七センチ、横十二センチ。同署員がデザインした。二百八十枚を作製、うち百八十枚をＡＴＭのモニターのそばに張り付けた。残る百枚もコンビニエンスストアなどのＡＴＭに張る予定。

　同署は「お金を振り込む前に、もう一度ゆっくり考えてほしい」と話す。

　一方、深谷地方防犯協会は「おれおれ詐欺防止シール」を作製、管内の深谷市と岡部町の全三万五千世帯に配布する。

　電話機に張るシールで「おれおれ詐欺に注意」「相手に名乗らせる・あわてない・振り込む前にまず確認」などの標語が印刷されている。

　特にお年寄りが被害に遭うケースが多く、同協会は「電話機のシールを見て冷静になり、被害に遭わないようにしてほしい」と話している。

　県警によると、今年に入って、県内で発生したおれおれ詐欺事件は三百四十七件（八月末現在）。被害額は五億一千万円以上に上っている。

悪のニュース記事