2004年10月02日(土) 00時00分
知事公舎隣に遊休地空き地になっている問題の土地。奥に立つ住宅が知事公舎=岐阜市御手洗で(朝日新聞・)
知事公舎隣に先行取得 利用なく5年 空き地 県側が99年に岐阜市御手洗にある知事公舎の隣接地を1億1千万円で購入したが、5年近くたった今も全く利用されず空き地になっていることが1日、明らかになった。いまだに利用法は決まっておらず、使うあてのないまま土地の取得を急いだ実態が浮き彫りになった。
知事 「一体活用できる」 この日の県議会一般質問で、大西啓勝氏(共産)が指摘した。
問題の土地は、梶原拓知事が住んでいる知事公舎の東隣にある。面積は知事公舎の敷地面積とほぼ同じ669平方メートル。JRグループ健康保険組合の保養所「ながら荘」の跡地だ。
県管財課によると、県の指示を受けた県土地開発公社が99年12月に先行取得した。金華山のふもとという立地条件から「文化交流産業の拠点の建設」が購入目的だったという。
当初は02年度中に県が買い戻すことになっていた。ところが、具体的な事業内容が固まらず、買い戻し時期は05年度中に延期された。このため、土地は空き地のままになっている。
大西氏は「知事公舎の隣を誰が購入するかわからないから、とりあえず購入したのではないか」と質問した。
梶原知事は「現在の知事公舎は全国でも最低レベル。(現在やっているように)外国の要人をホテルで接辞するのは国際慣行として失礼。知事公舎の敷地と一体的に活用できる貴重な土地だ」などと知事公舎を拡充して迎賓館的機能をもたせたい考えを示した。
県管財課では、問題の土地を知事公舎の拡充に利用する案も検討されているが、まだ決まっていないとしている。
(10/2)
http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3717
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