2004年10月02日(土) 00時00分
「警官」「行員」暗証番号聞き出す(朝日新聞・)
横浜市や相模原市などの飲食店で財布を盗まれた客が、警察官や銀行員を装った電話にだまされ、銀行の現金自動出入機(ATM)から現金を引き出される被害が相次いでいる。被害総額は今年に入って8件で500万円以上。県警は注意を呼びかけている。
県警捜査3課によると、9月27日午後8時半ごろ、相模原市橋本3丁目の居酒屋にいた男性会社員(55)に、近くの交番の警官を名乗る男から「あなたの財布を盗んだ男たちを捕まえた。カードをとめる手配をした。銀行から電話がいくと思う」と、店を通して電話があった。いすにかけていた背広を確認したところ、現金約18万円入りの財布が盗まれていた。約5分後、今度は銀行員を名乗る女から「本人確認のため暗証番号を教えてください」と電話があった。男性は要求通り暗証番号を伝えたが、その後、銀行ATMから現金約100万円が引き出されていたという。
電話は、店で財布を盗んだ犯行グループの一員がかけたらしい。こうした手口は1月以降、横浜市と厚木市などで計8件発生。財布の中の現金計約55万円が盗まれたほか、銀行から計約530万円が引き出された。
同課は「警察や銀行が電話で暗証番号を聞くことはない」と、県内の飲食店などに注意を促している。
(10/2)
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news02.asp?kiji=5984
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