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2004年10月02日(土) 00時00分

「オレオレ」詐欺 被害額倍増朝日新聞・


★★県警、検挙へ対策班★★

 新手の「オレオレ詐欺」による被害額が急増している。犯人を検挙することで被害を防ごうと、県警は1日、専門で捜査にあたる「オレオレ詐欺・架空請求詐欺対策班」を設置した。県警捜査2課や前橋署、高崎署など主要な8署から19人を集め、前橋署を拠点に対策に乗り出す。

 同課によると、オレオレ詐欺の被害額は昨年1年間で1億950万円だったが、今年は9月末時点で、すでに倍近い約1億9700万円に。被害件数の増加は比較的小さいが、1件あたりの額が増えている。

 同課は「新聞などでしきりに報道されているのに、なぜまだ被害が出るのか」と困惑しつつ、「犯人は逮捕されないことに味をしめ、大胆になっているのでは」と分析する。被害は5月以降の伸びが特に目立ち、9月には過去最高の計約4600万円を記録した。

 増えているのは、警察官を名乗って電話をかけ、交通事故の示談金を払わせる手口。9月は19件中13件を占めた。弁護士などを名乗るケースもある。名前を名乗らずに「オレだよ、オレ」と電話をかけてくる原始的な手法はすでに少なく、「もはや『オレオレ詐欺』と呼べるほど単純ではない」(同課)。

 振込先となる銀行口座は、通帳とカードのセットが、ブローカーを通じて全国的に売買されているという。このため詐欺実行犯と口座に直接的なつながりがない。犯人が連絡先として指定する電話番号もプリペード式の携帯電話で、犯人に結びつけるのが難しい。詐欺実行犯を逮捕した事例は、県内では今のところないという。このため、署の単位をこえて専従で捜査し、犯人検挙に全力を挙げることにした。

 同課は「不審な電話があったら、まず本人や家族に確認をするのが大切。本物の警察官が電話して示談の話をすることなど絶対にあり得ないので、信用しないでほしい」と呼びかけている。

(10/2)

http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=3910