2004年10月02日(土) 17時50分
おれおれ詐欺と架空請求詐欺、被害総額4億5000万円に−−1〜8月 /神戸(毎日新聞)
◇件数、近畿トップ−−県警まとめ
◇手口巧妙化−−効果音で臨場感
◇「ちょっと待って!」振り込む前にもう一度確認を
県内のおれおれ詐欺と架空請求詐欺の被害総額が今年1〜8月で約4億5000万円に上っていることが、県警生活安全企画課のまとめで分かった。いずれの被害件数も近畿6府県でトップ(7月末現在)。県警は県内の銀行やコンビニのATM(現金自動受払機)に注意を呼び掛けるちらしを張り出す被害防止策を始めた。【稲垣淳】
同課によると、おれおれ詐欺の県内被害額は2億3567万円。被害件数は(1)兵庫240件(2)滋賀153件(3)京都123件(4)大阪64件(5)奈良38件(6)和歌山29件——の順。全国でも10位となっている。
グループの手口が巧妙化、電話口でパトカーや救急車のサイレンを効果音に使って臨場感を出したり、取り締まりが厳しくなった口座を使わず、電信為替を悪用するケースも出ているという。
一方、架空請求詐欺の被害額は2億1454万円。件数も(1)兵庫141件(2)大阪60件(3)滋賀56件(4)和歌山40件(5)京都34件(6)奈良33件——と2位以下を大きく引き離し全国でも3位となった。
9月30日には県警が神戸市中央区の三宮センター街でちらし配り。近くの銀行ATMに「あわてて入金中のあなた! 待って!」と書いたちらしを張り出した。各地のATM設置店にも協力を求めるという。
同課は「心のすきまにつけこむのが詐欺の手口。急な振り込みの際は念には念の確認を」と呼びかけている。
10月2日朝刊
(毎日新聞) - 10月2日17時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041002-00000278-mailo-l28