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架空の社内預金などへの出資を持ちかけ、知り合いから約１６００万円をだまし取ったとして、警視庁は２日、「日興シティグループ証券」子会社の元社員を詐欺の疑いで逮捕した。同庁は、元社員がほかにも知人ら三十数人から約１億円を詐取したとみて調べる。
逮捕されたのは「日興シティグループ・サービス」（東京都港区）元社員の土田勝容疑者（３５）＝茨城県谷和原村古川。
捜査２課と赤坂署の調べでは、土田容疑者は０２年６月と今年２月、都内の男性会社役員（５５）に「株を売却して（日興シティグループ証券社内の）福利預金に切り替えないか。利息は１４．７％」などとうそを言い、計約１６００万円をだまし取った疑い。詐取した金は遊興費や借金の返済に充てていたという。
土田容疑者は同証券でシステムを担当した後、サービス社に移っていた。５月に出資者が同証券に返金を求めたため不正が発覚、同月下旬に懲戒解雇された。(10/02 18:33)