2004年10月01日(金) 02時42分
プリペイド携帯廃止 ドコモ検討 犯罪に使用多く(産経新聞)
NTTドコモの中村維夫社長は三十日の記者会見で、家族を装って現金をだまし取る「おれおれ詐欺」などの犯罪で使われるケースが多い料金先払いの「プリペイド式携帯電話」を、廃止する方向で検討していることを明らかにした。プリペイド携帯は、被害者に現金の振り込みを指定するなど、犯罪の便利な道具として利用されている。使用者の特定が難しく、捜査の障害になっている。
プリペイド式は、ドコモのほか、ボーダフォン、KDDIのauとツーカーグループが扱っている。携帯最大手のドコモが廃止に向けた意向を表明したことで、業界全体にも少なからぬ影響を与えそうだ。
廃止の時期は未定だが、「新規発売を停止するなど段階を追って進めていかなければならない」としている。同社では新規の販売を近く停止するほか、順を追って既存の顧客に対するサービスも取りやめる考え。
ドコモのプリペイド携帯は約九万台にとどまり、毎月の加入件数も減少している。
中村社長は「プリペイド携帯に対する携帯各社の考え方は違っているが、社会的な問題点を多く抱えており、ドコモとしては有用でないと考える」と述べた。
(産経新聞) - 10月1日2時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041001-00000002-san-bus_all