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2004年10月01日(金) 15時04分

<社保庁汚職>ファイルでも約6億7700万円で随意契約毎日新聞

 社会保険庁の金銭登録機発注を巡る汚職事件で、贈賄側の川崎義幸容疑者(56)の妻(48)が社長を務める出版企画会社「ニチネン企画」(東京都港区)が98〜03年度、同庁医療保険課から、健康診断記録用ファイル計約6億7700万円分を随意契約で受注していたことが分かった。本来は一般競争入札が必要な契約だった。警視庁捜査2課は、川崎容疑者が年金保険課長だった渡辺俊之容疑者(56)のほかにも広範に同庁職員を接待していたとみて、年金保険課以外の部署の発注経緯を調べている。
 同庁などによると、ファイルの名称は「ためして健康ライフ」で、1冊約340円。社会保険の被保険者が健康診断を受けた際、結果を継続的に保存でき、健康のためのアドバイスなどを記載した30ページの文書も添付されている。医療保険課は、まず98年度に19万8500部をニチネン企画から購入。00〜03年度には毎年約41万〜約43万部を購入し、5年間の購入総額は約6億7700万円に達した。同社が同庁から受注した全契約の6割近くを占めていた。
 会計法では、1回の契約額が160万円未満か緊急性がある場合など以外は一般競争入札が義務付けられている。同課は「特別な出版物」を理由に随意契約していたが、このファイルは市販の商品と大差なく、本来は一般競争入札のケースだったとみられる。
 川崎容疑者は金銭登録機を受注するために、年金保険課長だった渡辺容疑者に現金数十万円のわいろを手渡したほか、グアム旅行、ゴルフ、飲食接待などを繰り返していたが、それ以外にも幅広く同庁職員を接待していたとされる。捜査2課は、ファイルを発注した医療保険課を含め、川崎容疑者の接待の実態について追及している。【野倉恵、三木陽介】
(毎日新聞) - 10月1日15時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041001-00000060-mai-soci