2004年09月30日(木) 19時12分

ＮＴＴドコモ：プリペイド携帯廃止へ　犯罪に使用相次ぎ（毎日新聞）

　ＮＴＴドコモの中村維夫社長は３０日の会見で、犯罪に使われるケースが目立つプリペイド携帯電話について「社会的に有用でないと思う。いつとは言えないが、廃止も含めて検討する」と述べ、基本的に廃止する考えを表明した。また、「（販売に積極的なボーダフォンなど）他社と、できれば話し合いたい」と語り、他社に廃止を働きかける意向を示した。

　通話料をカードで前払いするプリペイド携帯電話は、基本料金がないのが特徴。当初は利用者登録が不要だったが、匿名性を悪用した犯罪が相次ぎ、現在は住所・氏名などの登録が必要。

　ドコモのプリペイド携帯ユーザーは減り続け、現在約９万人。これに対しボーダフォンは約１５０万人と全契約の約１割を占めており、「引き続き本人確認を強化していくとしか言えない」（広報部）と、中村発言に困惑している。【位川一郎】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041001k0000m040040000c.html