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同課によると、今年のおれおれ詐欺の認知件数は、今月二十八日現在で百二十九件(うち未遂十件)、被害総額は約一億九千六百九十二万円。既に昨年一年間の百五十三件(同三十一件)の被害総額約一億九百五十万円の二倍近くに上る。
親族を装い、被害者に電話をかけ、金融機関に現金を振り込ませる詐欺事件が目立ってきたのは昨年から。当初はお年寄りを狙い、孫を装い「借金を返せない」「交際相手を妊娠させた」などとだます手口が多かった。最近は複雑、巧妙化。主に主婦を狙い、交通事故を処理した警察官を名乗り「ご主人が相手の妊婦にけがをさせた」「払わないと刑務所に行くことになる」などと、示談金や保釈金名目で、高額の現金振り込みを要求するケースが目立つ。
こうした事故の示談金名目で四月には高崎市の女性が約六百五十六万円をだまし取られ、今年最高の被害金額となっている。九月に届けがあった十九件では、三十代二人を含む五十代以下の女性九人が被害に遭っており、もはや高齢者対象の犯罪とは言えなくなってきた。
同課によると、振込先口座は暴力団関係者絡みのブローカーを通じて売買され、口座開設者から犯人をたどるのは困難。振込先も全国に広がっており、継続した追跡捜査が必要だが、各署での対応は難しかった。同課は専従班の創設で問題解決を図る一方、新たな被害を防ぐため、(1)振り込み前に本人や家族に必ず確認する(2)身に覚えのない架空請求は無視する(3)警察が現金振り込みを要求することはあり得ない−と呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040930/lcl_____gnm_____000.shtml