2004年09月29日(水) 00時00分
県内介護施設 身体拘束 今も7割(朝日新聞・)
ベット囲む行為、最多 介護保険制度の開始とともに禁止された介護施設での身体拘束が、県内では県の調査に回答した施設の約7割で今も行われていることが、28日の県議会健康福祉委員会で明らかにされた。制度開始時はほとんどすべての施設で行われていたことから、徐々に減ってはいるものの、県はさらに減らすため「研修の実施や指導監査を徹底させたい」と話している。
身体拘束は介護を要する人が徘徊(はいかい)したり、ベッドなどから転落したりしないよう、手足をひもなどで縛ったり、点滴などを抜かないように手袋をはめさせたりする行為。00年4月の介護保険法の施行に合わせ、やむを得ない場合で家族の同意がある場合を除き禁止された。
しかし、県が03年8月に県内982施設を対象に実施したアンケートでは、回答した524施設のうち、今も身体拘束を行っている施設が67・6%の354施設にのぼった。
最も多いのは、ベッドから勝手に下りられないようにさくで囲む行為で、次いで車いすやいすからずり落ちないようにベルトをする、服を勝手に脱がないようにつなぎ服を着せるなどだった。理由は「事故防止に効果がある」「事故が起きた時の家族の苦情や損害賠償が心配」「本人や家族が望んでいる」などだった。
県高齢福祉課は「身体拘束をしている施設は01年の調査よりは7%強減ったが、さらに減らすよう啓発を強めたい」と言う。
(9/29愛知総合)
(9/29)
http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=10179
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