2004年09月29日(水) 16時16分
裁判所内で「罰金詐欺」 職員装い、5人125万円被害−−水戸地裁 /茨城(毎日新聞)
水戸簡裁がある同地裁庁舎内で28日、簡易裁判を受けに来た人たちが裁判所職員を装った男に計125万円をだまし取られる事件があり、水戸署は詐欺事件として捜査を始めた。
調べでは、同日午前8時35分ごろから同9時10分ごろにかけ、水戸市大町1の水戸地裁庁舎2階にある当事者待合室で、交通違反で簡易裁判を受けに来た常陸太田市に住む女性(27)ら男女5人が、職員を装った男に「罰金30万円になります。今、払えますか」などと言われ、現金計125万円をだまし取られた。
被害者は駐車場やロビーにいたところ、男に「今日は人数が多いので2階でやる」などと声をかけられ、一人一人待合室に案内された。男は金を受け取ると「講習があるのでそのままお待ち下さい」と言って立ち去った。
その後、5人のうちの1人に、家族から「定刻になっても出頭しないと裁判所から電話が来ている」と連絡があり、だまし取られたことが分かった。
男は50歳くらいで身長約175センチ。白い長袖ワイシャツとグレーのズボンを着ていた。簡易裁判所で罰金の略式命令を受けた場合、検察官が直接受け取り、領収書を手渡すことになっている。【中田純平、栗本優】
9月29日朝刊
(毎日新聞) - 9月29日16時16分更新
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