2004年09月29日(水) 20時40分

大津市で「おれおれ詐欺」が急増　大津署が初の緊急対策会議（京都新聞）

　家族や警察官を装って現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の被害が９月に入り、大津署管内で急増している。既遂事件は６件（被害額約１５３０万円）発生し、県内での発生の半数以上を占めている。事態を重視した大津署は２９日、管内の金融機関に呼びかけ、初の緊急対策会議を開いた。
　９月の県内の既遂件数は１カ月当たりの発生では最多の１０件にのぼり、警察署の管内別では大津署が最も多かった。未遂も県内５６件のうち３２件を占め、最も多かった。
　８月は県全体の発生８件（既遂）のうち、同署管内の発生はわずか２件だった。大津署員は「郡部の犯行で味をしめ、確率の高い都市部で手当たり次第に電話している可能性もある」と話す。
　この日、大津署で開かれた会議では、各支店の支店長らが窓口係の声掛けで未然に防いだ事例や被害防止策を報告。「携帯電話で振り込み先を確認している人や多額の送金をする人には声を掛けるべきだ」「職員が犯行手口の特徴を理解し、複数の係員で確認し合うことが大切だ」といった意見が出た。
　宮本信雄署長は「被害者の大半が『まさか詐欺とは』と思うほど手口は巧妙だ。不審に思ったら遠慮せず連絡して欲しい」と協力を求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040929-00000058-kyt-l25