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水戸市の水戸地裁で28日午前、職員を装った男が酒気帯び運転の違反者から「罰金」をだまし取る被害が相次ぎ、水戸署は詐欺容疑で捜査を始めた。
被害者は茨城県内在住の男女5人(21—60歳)。被害額は125万円に上るという。違反者は通常、地裁に隣接する水戸簡裁交通分室で警察官と検察官の取り調べを受けた後、裁判官の略式命令を受け、窓口で罰金を納めることになっている。
調べでは、男は午前8時35分ごろから約30分間に、地裁駐車場や1階ロビーにいた違反者に「人数が多いので別室で」と声をかけ、2階待合室に誘導。赤切符の裏に署名、押印させ、待合室を退室。戻ってから5人に罰金30万—15万円を支払わせ、姿を消した。