2004年09月28日(火) 11時24分
<南証券事件>業務上横領などで元社長に懲役11年判決(毎日新聞)
約28億円相当の有価証券を持ち逃げしたなどとして、業務上横領と詐欺の罪に問われた南証券(前橋市、破産)元社長、平田浩一被告(38)に対し、東京地裁は28日、懲役11年(求刑・懲役13年)を言い渡した。松田俊哉裁判長は「乱脈経営の揚げ句、会社を破たんさせると同時に顧客の信頼を裏切って犯行に及んでおり、強い非難に値する。証券業界への信用を大きく損ねた社会的影響も軽視できない」と述べた。
判決によると、平田被告は00年3月、南証券の顧客812人から預かっていた有価証券(約28億円相当)をごみ袋に詰め込んで持ち出し、借金返済などに充てた。98〜99年には、実体のない金融商品を販売し、投資家から計1億1000万円をだまし取った。
平田被告と共謀したとして詐欺罪に問われた元役員、森公孝被告(57)も28日、懲役3年(求刑・懲役4年)を言い渡された。【森本英彦】
(毎日新聞) - 9月28日11時24分更新
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