2004年09月28日(火) 10時54分

ネットは「もろ刃の剣」−奈良でセミナー（奈良新聞）

　最近増加するインターネットや携帯電話によるトラブルから子どもを守ろうと「子どものインターネット・携帯電話の利用を考えるセミナー」（青少年育成県民会議主催）が27日、奈良市登大路町の奈良商工会議所で開かれ、約50人が参加した。出会い系サイトの利用などをきっかけに、架空請求や不当請求を受け、県の消費者相談窓口に相談する青少年が増えていることなどが報告された。

　冒頭、同県民会議の大垣光宏副会長はあいさつで「インターネットは家にいながら何でもできる利便性と、使い方によっては青少年を被害・加害者にする危険性をはらんでいるもろ刃の剣」と指摘。

　その後、県食品・生活センター消費生活相談員の神沢佳子さんが、インターネットや携帯電話による青少年の消費者トラブルについて紹介。センターに寄せられるインターネットに関する相談は、平成15年度は4314件と、同14年度の872件を大きく上回った。中でも、20％台で推移してきた10〜20代の相談者数が、15年度は初めて30％を超えた。

　10〜20代の青少年が興味を持ちやすい占いや出会い系サイトを利用するうち、知らない間に自身の電話番号や住所などの個人情報が漏れてしまい、法外な情報料を請求される不当請求が増えている。これが10〜20代の相談者の数を押し上げる原因になっているとした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000003-nara-l29