2004年09月28日(火) 00時00分
両親が損賠訴訟/誤診で4歳児死亡 上尾(朝日新聞・)
上尾市の上尾中央総合病院で外来診察を受けた女児(当時4)が脳症で死亡したのは、担当医の診断ミスが原因だったとして、両親が同病院を経営する医療法人愛友会(中村秀夫理事長)を相手取り、計3千万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こしていたことが27日、分かった。
訴えによると、96年12月、女児が高熱を出し、両親が同病院に連れて行った際、吐き気やけいれんのほか、突然歌い出すなどの症状が出ていたが、担当医は「熱性けいれん」と診断し、点滴をするなどの処置をした。しかし、その後も症状が続き、意識も回復しなかったため、別の医師を呼んだところ「熱性けいれんではない」として、県立小児医療センターに緊急搬送した。女児は翌年1月、壊死(えし)性急性脳症で死亡したという。
両親は「脳症を疑わせる症状があったのに、積極的な診断をせず、集中治療をしていれば救命できたはずだ」と主張している。
これに対し、同病院は「裁判の中で主張は明らかにする」としている。
(9/28)
http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=5882
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