2004年09月28日(火) 21時17分
<三菱ふそう>中小型トラック・バスの認証受ける(毎日新聞)
国土交通省は28日、三菱ふそうトラック・バスが製造する中小型トラック・バスの新型車3車種、69型式の申請を認めたと発表した。対象は今年2〜5月に申請していたものだが、3月以降、死亡事故2件が発生した前輪ハブとクラッチハウジングの2欠陥など一連の欠陥隠しが発覚して初めての認証となる。同省自動車交通局は「厳格な審査を経て安全を確認した」と説明したが、リコールを表明した45欠陥のうち26件しか届け出が済んでいない状況で、事実上の安全宣言といえる新車の製造を認めた同省の姿勢に対し批判が出る可能性がある。
就任したばかりの北側一雄国交相は同日の記者会見で、「問題が続いている中で私自身疑問があったが、担当部局の説明では制度上、安全基準をクリアしていれば認証せざるを得ないとのことだった。消費者の不信、不安をもたらした企業が新型車の認証について一定の要件を設けるなど対応策を考える必要がある」と述べた。
国交省によると、新型車の認証を受けたのは、中型トラック「ファイター」の58型式、中型バス「エアロミディ」4型式、小型バス「ローザ」の7型式。同省はハブやクラッチハウジングについて同社から強度計算書や実車実験結果などの提出を受け、45欠陥についても該当しないかどうか確認するなど可能な限り厳しく審査したという。大型車については後輪ハブの検証が終わっていないとして先送りとなった。【武田良敬】
(毎日新聞) - 9月28日21時17分更新
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