2004年09月28日(火) 21時07分

＜三菱自＞欠陥隠し６件、追加リコール　全届け出終了（毎日新聞）

　三菱自動車の欠陥隠し問題で、同社は２８日、９０年代以降の欠陥隠し６件についてリコール（回収・無償修理）を国土交通省に届け出た。先月末、社内調査で判明した過去２０年余の欠陥隠し８５件を検証し、「不具合発生の可能性が残る」と判断した６件の追加リコールとなった。既にリコールした３５の欠陥隠しと合わせすべての届け出が終了した。これを受け同社は、自粛していたテレビＣＭを同日夜から再開すると発表した。
　追加リコールの６件は「ＦＴＯ」の電気配線や「シャリオ」の冷却装置、「ランサー」教習仕様車の排気管などの欠陥で、対象車は９２〜９９年製造の７車種計１万８４８台（現在走行中は６３００台）。４１欠陥全体の対象車は、２７車種計２５万６４２台。
　同社は、９８年以前のリコール隠しが発覚した直後の６月上旬、新型車の新聞広告を掲載したが、強い批判を浴びたため広告を自粛してきた。再開するテレビＣＭは、改めて消費者にリコール対象車回収への協力を呼びかける内容。２７、２８日付の全国・地方新聞６１紙でも謝罪の全面広告を掲載した。今後、新聞広告は１０月中旬までに３回、テレビでも複数回スポットＣＭを放映する。【武田良敬、坂井隆之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000127-mai-soci