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三菱自動車製大型車のクラッチ系統の欠陥で起きたとされる山口県内の運転手死亡事故をめぐり、業務上過失致死罪に問われている同社元社長の河添克彦被告（６７）が、１０月６日に横浜地裁で開かれる初公判で無罪を主張する方針であることが、２７日分かった。「クラッチ系統の欠陥があることを知らず、事故の予見はできなかった」と全面的に争う模様だ。
検察側は、００年に大量のクレーム隠しが発覚した際、河添元社長が過去の重要な不具合を関係部署に精査させて、リコール（無償回収・修理）などの改善措置を講じる義務があったのに怠り、クラッチ系統の欠陥を放置したため、０２年１０月、山口県で、走行中の冷蔵車を制動不能状態に陥らせ、運転手を激突死させたとして起訴している。
関係者によると、河添元社長は、クラッチ系統の欠陥を認識していなかったとして、事故の予見可能性を否定するとされる。さらに、「当時、欠陥を放置していたわけではなく、社長として危険を回避するためにやるべきことをやった」として、同罪の成立を争うとみられる。
(09/28 07:47)