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ユニクロは、低価格をやめます——。全国紙2紙にこんな全面広告を載せた27日、広告主のファーストリテイリングに消費者から戸惑いや疑問も含め反響が相次いだ。問い合わせ件数は通常の3倍の約550件。同社は「価格帯を上げずに品質を良くするという意味。『安物』というイメージを断ち切るため、誤解を覚悟で強い表現を使った」と説明している。
この日の広告では、これまでユニクロが「より上質なカジュアルを市場最低価格で提供しようと努力してきた」と説明。しかし、低価格ばかりが注目され続けたため、「安さだけが特長になるような商品は決してつくりません」と宣言した。
きっかけは1日に発表した「世界品質宣言」。内モンゴル産のカシミヤなど高付加価値の素材を使っていこうという方針で、価格は「素材によって1000〜2000円高くなる商品もあるが、全体の価格帯は上げない」(玉塚元一社長)という。
同社は、04年8月期は3年ぶりの増収増益見込み。数年後の米国進出を目指して攻めの経営に転じつつあり、広告はそれに備えたブランド戦略の一環。だが、デフレの象徴とも言われたユニクロだけに、消費者には驚きもあったようだ。
(09/28 03:33)