2004年09月27日(月) 11時47分
<カモ肉偽装>輸入を国産と偽り販売 加工会社前社長ら逮捕(毎日新聞)
宮城県河北町のカモ肉加工販売会社「エフエスかほく」(現フレッシュ・バルバリー)が輸入もののカモ肉を国産と偽って販売していたとして、県警生活環境課と河北署は27日、同社の佐藤文夫前社長(46)と妻の郷子取締役(46)=ともに同町針岡=を不正競争防止法違反(原産地等を誤認させる取引)と詐欺の疑いで逮捕した。
調べでは、佐藤前社長らは03年12月下旬、マレーシアから輸入した冷凍カモ肉約1トンに「宮城県産フランス鴨」などと印字したうそのラベルを張り、産地を偽装。東京、宮城、山形、関西の食肉販売会社4社に販売し、計約160万円をだまし取った疑い。
同課などによると、肉は1キロ当たり約880円で仕入れ、約1650円で販売していた。2人とも容疑を認め、「カモ肉の需要が高まる冬季の不足を補うため輸入肉を偽装した」と話しているという。
偽装は、2月に元従業員が「上司の指示で97年の会社設立直後から続けていた」などと証言して発覚。県と町が、景品表示法違反などの疑いで同社に立ち入り調査を実施し、県警も不正競争防止法違反の疑いで前社長宅など数カ所を家宅捜索し、裏付けを進めていた。
フランス鴨はフランス料理などに使われる高級食材で、一般のカモ肉よりも高値で取引される。同社のカモ肉は、町の特産品として生産されていた。【山寺香】
(毎日新聞) - 9月27日11時47分更新
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