2004年09月27日(月) 00時00分
BSE全頭検査、国に要望へ(朝日新聞・)
国が牛海綿状脳症(BSE)の全頭検査から20カ月以下の牛を除外する方向で検査態勢を見直している問題で、安藤知事は開会中の県議会で「全頭検査を続けるよう国に働きかける」考えを明らかにした。ただし、岐阜県が予定しているような20カ月以下の牛を県独自で検査することについては、「国の施策を勘案する必要がある」と答えるにとどまった。これに対し、県議会からは「宮崎でも独自の実施を」との声が上がっている。
一般質問で21日、押川修一郎議員=自民=がただした。安藤知事は「安全・安心が確保されるまで全頭検査は必要」と答えた。しかし、押川議員が、岐阜県が国の姿勢に危機感を抱き「飛騨牛のブランドイメージを守るため」独自に全頭検査する方針を打ち出したことを挙げ、県の考えを聞いたが、踏み込む答弁はなかった。
検査態勢が変更されると、20カ月以下の牛に対する検査への国の補助金が出なくなる見通しだ。岐阜県では03年度、約2万頭の検査を行い、うち20カ月以下は1・5%の約300頭。独自検査すると約120万円の支出増となる。同県生活衛生課は「ブランドイメージが守れるなら安い」と話す。
ちなみに、宮崎県では03年度、約6万頭の全頭検査を行い20カ月以下は3%の約1700頭。これらを独自に全頭検査した場合、岐阜県と同様に算定すると、700万円ほどの支出増になるとみられる。
(9/27)
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news02.asp?kiji=3725
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