悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
27日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が上昇し、午前に一時、前週末比0.86ドル高い1バレル=49.74ドルと、83年の取引開始以来の最高値を記録した。これまでの最高は8月20日の49.40ドル。ロンドン国際石油取引所の北海ブレント価格も一時、前週末比0.72ドル高い1バレル=46.05ドルと、過去最高値を更新した。
米国の原油在庫を減らす原因となった9月中旬の大型ハリケーン「アイバン」に続き、26日には「ジーン」が米フロリダ州に上陸。市場では、再び原油の生産や輸入が中断することへの懸念が高まり、投機的な動きも活発になっている。
ナイジェリア国内での反政府勢力と政府軍の衝突で、欧石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが原油生産の一部中断を迫られていることも供給懸念につながっている。
WTI原油価格は8月末に一時41ドル台まで下落し、ヘッジファンドなどによる投機的な取引もいったんは落ち着きを見せ始めていた。しかし、ロシア石油大手ユコスの経営危機の行方や米国でのハリケーンの影響などを買い材料に再び投機的な取引が強まり、特に9月後半は27日まで8営業日続伸する勢いだ。29日に米エネルギー省が公表する統計で、米原油在庫がどの程度回復するかが当面の焦点となる。
(09/27 23:50)