悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
賃金不払いの残業(サービス残業)について、03年度に全国の労働基準監督署から是正指導を受けて企業が支払った額は1184社で約19万5000人分の計238億7466万円に上ることが27日、厚生労働省のまとめで分かった。年度を通しての調査は初で、厳しい雇用環境を背景に、サービス残業が横行する実態が浮き彫りになった。
100万円以上の割増賃金を支払った企業について集計したところ、1社の平均支払額は2016万円。労働者1人当たりでは約12万円だった。02年10月から03年3月までの半年間の調査では403社、約72億4000万円で、企業数、額ともに増加傾向にある。
サービス残業が多かった業種は、商業(348社)、製造業(318社)、金融・広告業(100社)の順。1企業での最高額は製造業の約64億3000万円だった。
労働基準法では法定労働時間を超えて働かせる場合、企業は通常の賃金の2割5分以上の割増賃金を支払うことが義務付けられている。だが、不況のなか、企業側が賃金を抑えるため、残業時間数を短く見積もるなどの問題が絶えない。
(09/27 23:55)