2004年09月27日(月) 22時35分
人名漢字で「矜持」使えず、小学教諭が国家賠償提訴(読売新聞)
愛知県佐屋町の小学校教諭板谷信彦さん(39)が、国が人名に使える漢字を制限しているのは表現の自由を保障した憲法に違反するとして、10万円の国家賠償を求める訴えを27日、名古屋地裁に起こした。
法務省によると、人名を巡って国家賠償を求めるのは異例。
訴えによると、板谷さんは2000年5月に誕生した二男に、「誇りを持って生きてほしい」という願いを込めて「矜持(きょうじ)」と名付け、役場に届け出た。しかし、人名用漢字として認められていないことから受理されず、「協持」という名前で出生証明書を提出。翌月、名前の変更届を名古屋家裁に出したが、棄却された。戸籍法施行規則の改正で27日から使用が認められた人名用漢字にも加えられなかった。
板谷さんは「『矜』の字は画数も少なく、パソコンの変換でもすぐに出る。追加された漢字の中には、パソコンで出ない字もあり、人名用漢字の制限は合理的ではない」と主張している。
(読売新聞) - 9月27日22時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040927-00000312-yom-soci