2004年09月27日(月) 07時02分
前社長ら2人逮捕へ 宮城・河北カモ肉偽装(河北新報)
宮城県河北町のカモ肉加工販売会社「エフエス・かほく」のフランスガモ肉産地偽装事件で、県警生活環境課と河北署は26日までに、不正競争防止法違反と詐欺の疑いで佐藤文夫前社長(46)ら2人の逮捕状を取った。27日にも逮捕する。
調べでは、佐藤前社長らは昨年12月下旬、タイなど東南アジアから輸入したカモ肉約1トンを「宮城県産本鴨」と偽り、県内や関東などの卸売業数社に計百数十万円で販売した疑い。
県警によると、偽装は佐藤前社長の指示で始まり、牛海綿状脳症(BSE)問題で鶏肉の需要が高まった2001年末にエスカレート。注文の増える年末を中心に輸入肉を県産肉に混ぜて販売したという。
県警は4月、不正競争防止法違反容疑で同社を捜索。押収資料の分析と関係者の事情聴取で、値段の安い輸入肉を国産と偽って高値で売り、不当な利益を得た詐欺容疑にも当たると判断した。
佐藤前社長は7月、同社の名称を「フレッシュバルバリー」に変え、社長を辞任した。5月の記者会見で、「従業員の通年雇用を維持するために自分の判断でやった」と産地偽装を認めている。
県と河北町は2月、景品表示法と食品衛生法、日本農林規格(JAS)法に基づき同社を立ち入り調査し、4月に改善を指示した。
(河北新報) - 9月27日7時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040927-00000011-khk-toh