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食品安全委員会が生後２０カ月以下の牛を牛海綿状脳症（ＢＳＥ）の全頭検査からはずすことを事実上容認する報告書をまとめたのを受け、厚生労働省と農林水産省が２１日、消費者らとの意見交換会を東京都内で開いた。全頭検査について、消費者団体からは「日本が誇るべきものなので堅持してほしい」といった反発の声が相次いだ。
意見交換会には業界・行政関係者を含む約２２０人が参加。食品安全委員会の事務局が報告書の概略を説明、農水、厚労省側が国内対策の現状などを説明した後、質疑となった。
食肉業界関係者などからは早急な見直しを求める声や、「全頭検査イコール安全という意識がしみついている」と検査の過信への批判が出た。一方、消費者団体の関係者からは「食品安全委員会の報告は若い牛が検査で発見できなかった事実を述べただけで、全頭検査は必要といっている」「食卓を預かる主婦は全頭検査をしてもらいたいと考えている。なぜこの時期に急ぐのか疑問」など両省に慎重な対応を求める声が続出した。(09/21 19:31)