悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年09月18日(土) 00時00分

あの剥製は…ラブホの客寄せパンダだった!ZAKZAK

3軒でローテーション展示

 調べだと、会社員は4月、知人に依頼し、ネットオークションに「入札開始 価格800万円 日中友好の証しとして中国より送られました」などの説明文とパンダの写真を掲載した疑い。

 環境省の職員が出品に気付き、池袋署に通報。会社員を取り調べたところ、無職男から70、80万円で譲り受けていたことが判明した。

 「無職男は数年前まで大阪府堺市近辺で3軒のラブホテルを経営し、パンダをローテーション展示し、『利用客に見せていた』と供述している。そもそも約20年前に借金のカタとして手に入れたようだが…」(同署幹部)

 約20年前といえば、中国から贈られたカンカン、ランランが東京・上野動物園で一般公開され、パンダブームに沸いた昭和47年から約10年。やや遅きに失した感はあるが、「珍しいので置き続けた」という。

 だが、無職男の時代ずれした感覚が災いしてか、数年前ラブホテルの経営に失敗。土地建物は差し押さえられ、「金もなく、家にあっても邪魔」なので、会社員に売り渡したという。

 肝心の無職男の入手先について、池袋署は「不明」としており、分かっていないという。いったい、どこからやって来たのか?

 上野動物園に問い合わせたところ「今まで国内では5頭のパンダが死亡し、剥製にされています。2頭は多摩動物公園、3頭は国立科学博物館に保管されているので、うちからの流出品ではありません」と苦笑する。中国でも飼育されているパンダが死亡した後、民間に譲り渡されることは「まずあり得ない」という。

 一方、剥製製造業者は「密猟されたパンダが、持ちこまれた可能性が高い」と指摘する。日本国内でパンダの剥製とされているものは、ツキノワグマとシロクマを合成したものが大半で「本物があるというのは初めて聞いた」と話す。

 業者は「写真で見たところ、『剥製の命』ともいえる顔の周囲の毛が逆立っていて状態が悪い。陰干しした質の悪い毛皮を使っているようだ。密輸品には粗悪な陰干しが多く、中国から極秘に持ち込んだ毛皮を日本で剥製に仕上げたのでは」と推測している。

ZAKZAK 2004/09/18

http://www.zakzak.co.jp/top/2004_09/t2004091801.html