2004年09月18日(土) 16時55分

架空請求詐欺、今年最悪の５４件　被害総額は４４００万円に−−８月　／愛知（毎日新聞）

　有料サイトの利用料を請求する虚偽のはがきを郵送し、金をだまし取る「架空請求詐欺」の８月の被害が、今年最悪の５４件（被害総額約４４００万円）に上ったことが県警捜査２課の調べで分かった。また、おれおれ詐欺の同月の被害も１３５件（同約１億３５００万円）と依然として多く、同課は「不審なはがきや電話があったら速やかに警察へ通報を」と呼びかけている。
　同課によると、架空請求詐欺の県内の被害認知件数は今年１月が２４件。２月に３３件と増えたものの、３〜５月がいずれも２６件、６、７月は１０件台に減っていた。これが８月に急増したもので、被害者は２０〜４０代が全体の７割以上を占めた。
　また、おれおれ詐欺の１３５件のうち、６割を超える８４件が警察官を装って交通事故の示談金を振り込ませる「偽警察官詐欺」。過去最悪だった７月の１５６件より減ったものの依然として被害は多く、電話口で救急車のサイレンや警察の無線音を流す巧妙な手口もあるという。
　同課は被害がなかなか減らないことから、今後は新聞広告などを活用して注意を呼びかけるという。【伊藤一郎】

９月１８日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040918-00000015-mailo-l23