2004年09月17日(金) 00時00分
農薬マニュアルに誤記載(朝日新聞・)
県が作成農家538戸に配布 野菜出荷自粛を要請 県村山農業改良普及センターが今年4月に作った農薬使用マニュアル「標準防除体系」で、数種類の農薬の希釈倍率などで誤記載があったことが分かった。県が16日、発表したもので、マニュアルを配った北村山地域の農家538戸に該当する野菜の出荷や販売の当面の自粛を要請した。県は「重大な健康被害につながるおそれはない」としているが、チェック態勢が十分でなかったことが原因とみられる。
県農業技術課によると、マニュアルは12品目の野菜について、農薬の適正な使い方が計148項目にわたって説明してある。キュウリやナスなど8品目28項目について農薬の希釈倍率や使用回数に誤りがあり、このうち7品目12項目で、国が定める使用基準よりも濃度や頻度が高かった。
誤記はマニュアル作成時の資料の転記ミスが原因とみられ、県は「確認が十分出来ていなかったことが問題だった」と謝罪した。
マニュアルは農薬の使い方などが厳密に管理されにくい直売の野菜にも食の安全を徹底しようと作った。食の安全への取り組みが逆に消費者の不安を招く結果となり、県は「生産者や消費者の方々に迷惑をかける事態を招いてしまったことをおわび申し上げたい」としている。
(9/17)
http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=5769
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