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NTTグループが、固定電話の基本料などの値下げに踏み切る。市外など長距離の通話料についても検討している。基本料値下げは旧電電公社発足以来、事実上初めて。グループの主要な収益源の一つだけに減収につながるが、ソフトバンクグループやKDDIが基本料や通話料をNTTより安くする新サービスを打ち出して、固定電話でのNTTの圧倒的な加入者シェア(99%)を崩そうとしているため、対抗せざるを得なくなった。
NTT東日本・西日本の基本料は住宅用で月額1450〜1750円、事務用は同2300〜2600円。これをソフトバンク傘下の日本テレコムやKDDIの値下げに追随して、100〜200円程度下げるとみられる。
長距離通話料は距離に応じて3分20〜80円課金するNTTに対し、日本テレコムやKDDIが住宅用で約15円、事務用で約8円の一律料金を打ち出した。NTT東西もどこまで低料金を打ち出せるか検討中だが、16日の持ち株会社などとの社長会議では決まらなかった。
NTTの基本料収入は04年3月期で1兆8450億円と連結売上高の16.6%を占め、固定電話の通話料収入は7770億円と7%だった。
携帯電話などの普及で、いずれも01年3月期をピークに低落しているが、基本料を一律200円下げれば、さらに年間1400億円以上の減収になる計算だ。それでも「背に腹は代えられない」(NTT幹部)状態だ。
ただ、思い切ってさらに安くすれば、「最安値を出し続ける」という日本テレコムの再値下げを招きかねず、値下げ幅の設定にも苦労している。
(09/17 19:45)