2004年09月17日(金) 08時18分
出資させた米大存在せず 矢吹容疑者、数千万集める(共同通信)
貴金属会社「グランドキャピタル」(破産)による金貨販売名目の違法集金事件で、出資法違反(預かり金禁止)の疑いで逮捕された元実質経営者の矢吹寿雄容疑者(42)は同社破産前後、米国の大学の博士号などが取れるとの出資話で、少なくとも数千万円を集めたが、大学自体存在していなかったことが17日、関係者の話で分かった。
大阪、大分両府県警合同捜査本部もこうした事実を把握。詐欺の疑いがあるとみてセールスの経緯を捜査している。
調べや関係者の話によると、矢吹容疑者は2002年10月のキャピタル社の破産宣告直前から、架空の「ジョージカリフォルニア大学」(通信制)を使った出資話を以前の顧客らに持ち掛けた。
送付する教材で勉強すれば、300万円、150万円などの出資金に応じて同大学の博士や修士などの学位が得られ、高額の奨学金も受け取れるとセールス。「数日間で約6000万円を集めた」と証言する関係者もいる。
(共同通信) - 9月17日8時18分更新
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